ブックタイトルふるさと潮来 第四輯
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ふるさと潮来 第四輯
またζの花む散りゆく風情がすばらしい0・9そそぐ陽光の中、明るくふ校庭一面K吹き荒れる花吹雪。の中を喜々として走りまわる子ども達、入学したばかりの一年生が、無心K松葉の針K花びらをさしている。校庭Kつづく畑には菜の花の黄が目のくらむばかりに広がっているつ私はとの様左光景を忘れるととができ左い。夏にはハリギリとならんで大きな緑陰をつくり、す時々毛虫が落ちてきては、ばらしい憩の場となった。子ども達を沿どろかすのも愛矯であった。ζのオオヤマザクラも、ハリギリと同様、潮来町が天然記念物「田ノ森のオオヤマザクラ」として指定されたのは意義あるととである。大生神社の森大生原郵便局むところから坂を上ると、広々とした釜谷の台地に出る。一望に展ける畑原の彼方に大生神社の森を望むととができる。畑中の道を幾曲夕、神社の森に近づくにつれて、そのすばらしい景観がとちら四高さ三十メートル近くもあるクロがていていとそびえ、スギの巨木が天をつく。ヤブツバキ等の広葉樹が、K迫ってくる。ーを?フシイ、タプノキ、まろやか左森を形作っている。カゴノキそその中に、とり辺では珍しいカゴノキがある。木は樹皮が鹿の子模様κはげなちるととろからその名がきている。枝や葉は一見カシノキ状で、わが国では本県の北茨城市が分布の北隈とされてい-29一乙。暖地に多く、る。いつか奈良の春日大社K参拝したたり境内にこのカゴノキが多かったζとを記憶している。大生神社の樹叢は、陵地性の植物として重要左、タプノキ(イヌグス).シイノキ、ヒサカキ、シロダモ、イタピカズラ等が多く、ている。暖地の森C特徴をよ〈表わしその上カゴノキが生育しているととは、植物