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概要

潮来の石仏石塔

輪は覆鉢、請花、空輸、花輪、宝珠を重ねる。もとは内に宝鑑印陀羅経を納める事から起こった名前であろうが、今は形の名前として広くもちいられている。材料は石造が多い。川原始宝医印塔問銭弘倣八万四千基塔呉越王銭弘仮が阿育王の故事にならって作った金銅の塔。間五輪塔地水火風空の五大に象ったと伝え、方形(地)円形(水)三角(火)半月(風)団形(空)の五輪を積み重ねたものである。平安末期以降現在に至まで数多く作られている。石製が多い。各輪に五大の種子「キャ・カ・ラ・パ・ア」を表すのが普通。同五輪塔婆五輪塔の地輪を長くして柱状に作ったもので、石製のも木製のもある。川五輪平塔婆五輪塔婆の輪郭を板に表したもの。現在も供養塔婆として用いられている。同角塔婆方柱の頂きを方錐形に切り、柱の上部に二線を彫刻したもの。二線の下には党字または仏像を表したものが多い(筆者註、十二世紀後半につくられたとされる餓鬼草紙には、頭部が黒く染められている。現在も千葉県市原市周辺の出羽三山信仰者が、死者供養のために立てる塔婆の頭部は、餓鬼草紙に画かれた塔婆と同じように黒く染めている。)同板石塔婆(板碑)角塔婆の輪郭を板石に表した形にしたもの。上部二線下には、角塔婆と同様に党字か仏像を表す。同板塔婆角塔婆の輪郭を板に表したもので、の二線の彫刻はない。同自然石塔婆子を表したもの。ひで同碑伝普通頭部自然石の上部に二線を引き、その下に種板碑によく似ているが、上部二線の下に、広いえぐり込みを作るところが板碑と違う。(筆者註・二線の下の部分を額と称して、板碑の原型としている人達もいる。)けいとうひ間圭頭碑(駒形)板碑の上部の線が略された形。(著者註・寵の変化してきたものではないか、との異論もある。)同方柱碑角塔婆の上部の刻みと、党字とが略された形である。-43-同傘塔婆もの。方柱上に宝形の蓋を作り、頂に宝珠をのせた側仏寵塔婆柱上に仏寵を作り、その上に宝形の蓋と宝珠をのせたもの。凶六地蔵塔(著者註・現在は一般に石憧と呼んでいる。)仏禽の相当するところに(筆者註・灯龍の火袋に相当するところ。)六地蔵を彫刻したもの。同六面瞳六角塔婆ともいわれる。塔心の六角柱は一石で作るのを正則とするが、関東にかぎって板石を組合せて作ったものがある。まにりん摩尼輪塔(23)大体の形は六面瞳に似ているが、柱石が入