ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

変わる潮来地方第5章また昭和三十五年七月、水郷大橋を経て茨城・千葉両県都を結ぶ、二級国道千葉・水戸線(現在の国道五一号線)を一級国道に昇格させるための協議会が開催された。そして九月には、関係市町・機関からなる「二級国道千葉・水戸線昇格期成同盟会」が結成された。同盟会の強力な働きかけの結果、同路線は昭和五十七年五月に一級国道五一号線に指定された。同盟会は「一級国道千葉・水戸線整備促進期成同盟会」に改組され、同路線の改修・整備を推進するとともに、沿道地域の産業経済の振興と観光その他の資源の開発をはかることとなった。このほか、町内各地区を結ぶ道路、橋梁も逐次整備が進んでい'った。昭和二十一年十二月には潮来・大洲間の架橋事業が本決まりとなった。また県道延方・鉾回線の大生原村大賀地区の改修も、昭和二十七年四月に着手された。}れらの道路網の整備に伴って、潮来地方の物資輸送は、パス・トラック輸送舟運からトラック輸送に緩やかながら転換していった。たとえば、昭和二十五年(一九五O)十二月には輸送力不第V-82図足によって、貨車七O両分の廷が土浦駅倉庫に滞貨し、これを急速トラックで東京方面へ輸送するという事態も発生している。戦後の混乱期にも、潮来地方のパス路線はいちはやく復興した。鹿島参宮鉄道は、昭和二十年後半には鹿島・佐原線など主要路線の定期運行を維持し、二十三年四月には延方・根小屋聞を開業した。さらに昭和二十九年三月十五日には、潮来町の日本水郷観光が佐原・鹿島地区に水郷巡回パスの運行を始めた。潮来・水戸聞に直通パスが開通したのも、潮来地方にとって特筆すぺき出来事であろう。昭和二十五年七月十日、鹿島参宮鉄道自動車部の運行するパスが、潮来から麻生・鉾田経由で水戸までの聞に、一日一往復787