ブックタイトル潮来町史

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概要

潮来町史

代現近V戊申報徳会の事業内容第V-33表~廿教育衛生その他学術上に関する講話演説討論談話夜学会図書縦覧会テニス等ベースポーノレ柔道弓術等棒押遠足創舞等操剣撲体撃相部育体農事改良の実行又は常助藁細工,手工その他副業の実行生産物品評会の開催部業実改善し、兼て実業の改良を資くるを持って目的とす」と掲げられた。会の構成員は村内居住者と学校職員として、事務所は津知第一尋常小学校におかれた。会長以下の役員を置き、会の目的を達成するために学芸講談部、体育部、実業部の三部が設置された。出典rl!知村是」つの部は、品性の修養、体育の奨励、知能の啓発という三内業事学芸講談部つの目的を掲げて、第vm名部表のような事業を展開した。また、申合事項として次の五点を決めていfこ喫煙を禁じ、飲酒を節制すること勤倹貯蓄を励行すること四弊風を矯正し、風紀振粛を努むること時間を確守すること五規約は必らず励行遵守すべきこと「津知村是」の改良意見には、青年指導の項目において、「元気旺盛にして理想に富めるものは青年なり、青年は即ち一村一家の元気にして而して又後継者なり。将来の盛衰一に繋て是にあり、故に此の元気と理想とをして適方に適用せされば翻て正鵠を失ふに至らんとす」と記して、青年指導の重要性に言及している。具体策としては、精神面においては夜学会や簡易図書館の設立を掲げ、物質的な面においては模範農場を設定して牛馬耕の奨励等を行い、実業趣味の会得と勤勉の風を起こさせる668ことを挙げている。また、辻戊申報徳会と築地実業友志会がほとんど同じ活動をしているが、村の将来を考えると双方を合併してひとつの団体にしていくことが望ましいとされた。ふたつある青年会の一本化は大正二年に実現した。『津知二小年の歩み』によると、明治四十五年十二月一日に津知青年会組織協議会百弐が開催された。ついで大正二年二月二十三日には、津知第一尋常小学校を会場にして津知青年会第一回総会が聞かれた。同年三月には会員が行方郡武田青年会(北浦村)と猿島郡弓馬田青年会(岩井市)へ三名ずつ視察に出かけている。視察の報告会は四月五日に行われた。このような周到な準備を経て、大正二年十二月一日に津知第一尋常小学校において、津知青年会の発会式が挙行された。「大生原村固定」によると大生原村においては、明治四十二年三月に大生原斯民会内同年十月に水原青年団が結成された。大生原斯民会は、それまで存在していた大賀農友会、大生青年会、釜谷青年会を合併して作られたものであり、五O余名の会員がいた。水原青年団は、大字水原のなかにあったいくつかの組織を統合して作られ、会員は七一名であった。大生原斯民会の会則によると、第一条に「本会ハ教育勅語及戊申詔書ノ御趣旨ヲ遵奉シテ教育産業ノ発達及地方自治ノ作興ヲ期スルヲ以テ目的トス」と明記し、国策との関係を直接的に表現した。三つの大字に支部を設置して活動を展開していったが、第五条には会員の規範として次の四点が掲げられた。忠君愛国、義勇奉公ノ思想ヲ酒養スルコト至誠ヲ以テ本トシ、勤労ヲ以テ主トシ、能ク分度ヲ守リ、以テ推譲ヲナスコト